「今日の夜9時…」 「瞬一!真夏ちゃん!ごめん!遅れた!」 涼助先輩も水泳部のジャージを着て走ってきた。 「…忘れんなよ…」 小声であたしにそう言うと会場へ向かって歩き出した。 「…真夏ちゃん?」 「涼助先輩!おはようございます!」 「…おはよう。いこっか?」 「はいっ!」 先に行った瞬一先輩においつくように涼助先輩と一緒に走る。 そしてあたしたちは、会場へと入っていった。