君と歩く


「おー、鈴木。」

キョロキョロとしている私に声をかけてきたのは黒原くんだった。

「あ、黒原くん!席どこなの?」
「俺、おまえの斜め前。」

斜め前…!!
やったね。超見やすい位置だ。
神様に感謝しなくっちゃ。

「そっかぁ。あ、あと、電話ごめん!
昨日も走って逃げちゃってごめんね。」

昨日の出来事を思い出すのは辛い。
でも、さすがに謝らないといけないから。

「あー、大丈夫。
俺の番号登録しとけよ」

顔をそっぽに向けながらそう答える黒原くん。

あ、これ照れてるのかな。
耳が赤くなってる。