少し遅くなったけど、一年記念日、みたいな。
なのになんだ。
突然別れよう、だなんて。
「……何言ってるの?冗談キツいだろ……」
「冗談なんかじゃない、ずっと考えてたの」
「ずっと考えてたって、なんだよそれ」
確かにここ最近全く会えなかったし、連絡もあんまりできなくて、メールの文章も少し素っ気ない気はしてたけど。
でもそれはただ、先生が忙しいからだってそう思って──言い聞かせてた。
「……仁斗ももう中3だし、これから進路のこと考えなくちゃいけないでしょう」
「俺たちのことと俺の進路と、何が関係あんだよ」
「万が一、私達が元教師と生徒で、今付き合ってるって知られたら体裁が悪いわ」
「……んだよそれっ!」
ガンっ!とテーブルに拳を叩きつける。
進路だとか、体裁だとか、そんなん。
「そんなん気にするようならとっくに別れてるに決まってんだろ!」
違うだろ。 そうじゃないだろ。


