溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2





ほんとバカで可愛い先生。そんなことしたら、俺のこと意識してるのバレバレなのに。



だけど俺は忘れてた。



先生は期間限定の"先生"であることを──。



「この一ヶ月間、皆と過ごせて本当に楽しかった!」



先生の最後の授業は、そんな一言から始まった。



そこでようやく思い出した。先生が"教育実習生"であることに。



「皆は先生の大切な初めての生徒です!またどこかで会ったら、気軽に声をかけてください!」



やだ。そんなの嫌だ。


また、とか。どこかで、とか。



そんな確証のない未来を待てるほど、俺は大人じゃないから。



「──先生っ!」