口元を手で多いながらそう先生が訴える。 「……でも、嫌じゃなかったでしょ」 「い、嫌とかそういうんじゃなくて……!常識的に……っ!」 「常識的ってなに?先生と生徒だから?──そんな常識、俺が壊すよ」 そんな常識に縛られてたら楽しくないでしょ? 人間は背徳に溺れる。スリルが好きだ。危険な事に好奇心をもつ。 ねえだから先生も── 「こんな危険な恋もアリかなって、思わない?」 それから当然のように、先生は俺に話しかけなくなった。 目が合ってもすぐに逸らす先生。