溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2





「姫、綺麗だよ」

「お世辞なんかいいわよ」



困ったように笑いながらそう言う姫。お世辞なんかじゃないのに。



「お世辞なんかじゃねーよ。ほんとに綺麗で……困る」



そう言うと、姫が不思議そうに首を傾げた。



「困る?」

「……そう、困るんだよね」



あんまり綺麗だと、目を逸らせないから。

心ごと全部、君に支配されてしまうから。



きっと、出会った時から囚われていたのだろう。そしてそれは、じわりじわりと俺を浸食して。──そしてもう、逃げられない。



「姫のこと、どんどん好きになっちゃうんだよね」



ほんとに、どうしようもないくらい。


自制なんて、効かなくて。