凛としたその声は、これ以上の口答えは許さない、とでもいうかのように、どこか鋭利で。──やっぱりこいつには敵わない、と思い知らされる。 それに雅の言い分はごもっともだ。 姫の恋人は雅だ。雅以外に、適任なんて居ないだろう。 「……まあ、雅がそこまで言うなら仕方ないね」 類も諦めたのか、ふう、とため息を吐き出してから、残念そうにそう言った。 しかし類は、次の瞬間、その瞳をギラリと光らせて、射抜くかのように、雅に視線を見つけた。 「……だけど」