溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2






謝らなくていいから、どうして謝るのか
を教えてよ。



「バカ……」




どうしたって、不安なのよ。

もう誰にも、裏切られたくないし、嫌わ
れたくないのよ──……。



──そして、文化祭当日。



「わーっ!麗ちゃん、本物のお姫様みた
い……!」

「……ありがとう」



私はあのヒラヒラの恥ずかしい衣装を来
て、髪の毛もセットしてもらっていた。



フワフワと甘めに巻かれた髪の毛は、ハ
ーフアップにされている。



あの日から、枚田君とは喋っていない。



というかどちらかというと、枚田君に避
けられている。怯えられてる、という方
が正しいのかもしれないけど。



……そういえば類が、「もうあの男は、
麗ちゃんには近付けないから」とか笑顔
で言ってたけど、何か関係あるんだろう
か?