「私、本当に本当に、美作さんみたいな
女の子に憧れてて……。美作さんみたい
な、凛とした女の子になりたくて」
……凛となんて、それはただの私の強が
りなのに。
そうしてないと、泣き出して、一人きり
でどこかに閉じ籠っていたくなるから。
ただの、虚勢だった。
「心の底から、う、麗ちゃんとお友達に
なりたいの!」
目をぎゅ、っと瞑って、震える声でそう
言い切った佐藤さん。
「夢乃がここまで言ってるんだから、友
達になりなさいよ!こんないい子、滅多
に居ないんだから!夢乃がなるっていう
なら、私だってあんたの友達くらい、な
るし」
親友の座は、夢乃のモノだけどね!と笑
う波多野さん。
二人が、ここまで歩み寄って来てくれた
んだ。次は、私が一歩を踏み出す番よね
。
「……私、昔、ちょっとした事がトラウ
マで、友達作るのが怖くて……だから、
夢乃の事も避けてたの……ごめんね」


