溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2






本気で好きになったら、理性なんてまる
で歯が立たないことは確かにある。俺だ
って経験したことくらいある。



だけどまさか、それを類の口から聞くと
は思ってもみなくて。



「ああ勿論、雅は知ってるよ?俺が麗ち
ゃんを好きだと思ってることも、雅から
奪いたいと思ってることも、ね」


ふふ、と台詞に似合わず綺麗に笑う類。



「──お、俺だって!」



その時、割って入った焦ったような声に
、愕然とする。



おいおい嘘だろ?

悠、まさかお前まで──。



悠は、俺たちの目線に一瞬たじろぎなが
らも、すぐにいつもの強気な表情になっ
た。



「俺だって、あいつの事好きだ」



そして、決定的な一言を言ったんだ。



……嘘だろ?


悠、姫のこと嫌ってたじゃんか。や、最
近はそうでも無かったけど。