溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2





なのに気付けなかったのは、仲間だから
こそ故の盲点だった。



どこかで、"まさか総長の姫に特別な感
情をコイツらが抱くはずない"っていう
固定観念が出来上がってた。



それが当たり前だと思っていたのに。



「俺、本気で麗ちゃんが好きだよ」



──こいつ、正気か?



類はそんなタイプじゃなかっただろ。


恋とか愛とか、毛嫌いしてるような奴だ
ったじゃんよ。



いつの間に、そんな事になってたんだ?



「冗談……には見えないんだけど?」

「冗談なんかじゃないよ。何でそんなに
驚くの?そんなに不思議?」



クスッと笑ってみせる類。



「だって姫は、雅の……」

「雅の恋人だから?そんなの関係ないよ
。好きになったら、そんな抑制、無駄な
んだよ」



類の言いたいことはわかる。