溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2






何か言い返せよ。


可笑しいだろこの空気は。



いつもの類だったら「何いってんの仁斗
」と冷たい目線を向けてくるんじゃない
のかよ。



すると、類はその口元を妖しく歪めた。



「……そうだよ?」



……は?



春希もまったく想像していなかったのか
、あんぐりと口を開けて、呆けている。



雅はただ、その眉間に皺を刻むだけ。

悠は、苛立ちと悔しさと焦りの織り交ざ
ったかのような表情をしていて。



まるで、俺と春希だけが、知らなかった
みたいに。



いや、普段の俺ならすぐに気付く。俺も
、観察力はそれなりにある方だから。



いくら類が自分を隠すのが上手いとはい
え、毎日半分以上の時間を共にしてる仲
間だ。気付かない訳がない。