溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2







「俺は本気だけど」



そう言ってこっちを向いた類の目が笑っ
て居なかった。



……いくらなんでも、過保護過ぎるだろ
。これじゃ、これじゃまるで──。



俺はゴクリ、と生唾を飲み下してから、
自分でもわかるくらいの引きつった笑み
を浮かべる。



「おいおい類、それじゃまるで、類が姫
の事好きみたいじゃんかよ~……?」



まさか、と思った。


そんなはず、ねえだろ、って思った。



だって姫は雅の恋人だ。本来なら、俺ら
が気安く近付いていいような存在じゃな
い。



だけど類は、少しピクリと眉を動かした
まま、何も言わなくて。



何故か悠まで、固唾を飲むような表情を
していて。



俺のぎこちない笑みが、引っ込みつかな
くなった。



……何で、何も言わないんだよ。