類までこんな子供っぽい反応するなんて
意外だな~、なんて呑気に考えていると
、類が不意に、キーボードを叩いていた
手を止めた。
それから、ゆっくりと画面に落としてい
た目線を上げて。
「雅、いいこと思い付いたんだけど」
雅をその視界に捕らえると、そうニッコ
リと笑った。……真っ黒な笑みで。
類がこんな顔をするときは、大抵いいこ
となんかない。
「これから麗ちゃんのこと俺ら以外で呼
び捨てにするやつが居たら、排除するル
ール作ろうよ」
ほら。
類の提案に、春希が真っ青になって固ま
る。
「おいおい類、いきなりなにいってんの
よ~。排除って、言い回しが怖いって」
あえてその内容は深く聞かないけども。


