それからどうしても授業に出る気分には
なれなくて、こんなの駄目だとわかって
いるけど、私は授業をサボった。
そうして、体育館裏に一人で踞って居た
ら。
「こんな所でなにしてんのさお姫様?」
そんな能天気な声が聞こえてきて、顔を
上げるとそこには仁斗が立っていた。
仁斗の金髪が、太陽に反射して眩しい。
「……別に、なんでもないわよ」
「なんでもないって顔じゃ無いじゃんよ
~?」
私の隣に座りながら、クスクスと笑う仁
斗。
……もう、ほっといてくれていいのに。
「本当、大したことないの……ただの
自己嫌悪って奴で……」
佐藤さん、泣きそうだった。
それに釣られて、私まで泣きそうになっ
た。
どうしよう。どうしたらいい?


