溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2





そして、俺に見せつけるように目を細めて微笑した。


「という事だから、俺にその脅しは効かないよ」


まあ悠が俺に脅しなんて、100年早いけどね、と鼻で笑う類を睨む。


ムッカつく……!


「……類、もう良いでしょう」


麗はため息を付きながらそう言うと、類の胸板を少し押して、二人が離れた。


「俺はあのままくっついてても良かったのに」

「馬鹿、何言ってるの」


変な事ばっかり言わないで、と麗が眉を下げ、それから俺の方に向き直った。


「悠。類が送ってくれるらしいから、類と帰るわね。引き止めてごめんなさい」

「いや……」


俺はむしろ、引き止めてもらえて嬉しかったんだ。


なのに、それを素直に言うことはできなくて。


「……別に、気にしてねえよ」