溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2






「頑張れよ、麗」



雅もどうやら、私が眠り姫をやることに
特に異議は無いらしく、滅多に見せない
微笑みで、そう応援してきた。



貴方の微笑みは、ここで使うものじゃな
いわよ……。



いつの間にか、もう何も反論出来ない空
気が作り上がっていて、春希が安心した
ようにニコニコしてる。



私はそんな皆をぐるっと見回してから、
小さくため息をついたのだった。



翌日。



「美作さんっ!」



朝学校に行くと、タタタッと佐藤さんが
小走りで駆け寄ってきた。



「おはよう美作さん!」

「……おはよう」



私の返した挨拶に、佐藤さんは嬉しそう
に笑うと、「劇の事なんだけどね」と、
話始めた。