溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2





実際問題、姫って立場はそれなりに狙われやすいし、危ないし。


まあ麗ちゃんに手出しなんかしたら、本当に危ないのは、手出しした奴らだろうけど。


だって、麗ちゃんに手を出すなんて、そんなの俺達が許すわけが無いからね。


それに──。


「皆、麗ちゃんが大事なんだよ」


それは深い意味でも。

好きな女の子は自分で守りたいって思うの、仕方ないでしょ?


「……もう、そういえば許されると思ってるでしょう」

「だって許してくれるでしょ?」


そう首をかしげると、馬鹿、と麗ちゃんが呆れたように笑った。


「それで、どこ行くのよ」

「そうだね。じゃあ俺のお気に入りのカフェがあるから、そこにしようか」


そう言って麗ちゃんの手を握る。


小さくて柔らかいそれに、思わず指まで絡めたくなったけど、そこはどうにか堪えた。


「なに?この手」

「嫌?」