溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2





行きたいところ、というか、大事な話があるってだけなんだけど。


でも誘った手前、どこに行くかくらい決めておくのが普通だ。それくらい、わかってる。──けど。


「麗ちゃんのせいだよ」

「え、いきなり何?」


麗ちゃんの事考えてたら、もう緊張して何も考えられなくなって。


恋に囚われて夜も眠れないなんて、キャラじゃないことなんてわかってるけど。


……麗ちゃんと関わってると、俺の知らない俺が出てくるから少し、恥ずかしい。


「ゆっくり話せられればどこでもいいんだけど……」

「滅多に外なんか出歩かないから、どんなお店があるかとかわからないわよ、私」


どっかの誰かさんたちが過保護だから、とじろりと睨まれる。


「仕方ないでしょ、なんたって麗ちゃんは、俺たちのお姫様だからね」


そう言うと、その呼ばれ方むずがゆいのよ。と麗ちゃんが眉間にしわを寄せた。


だけど過保護になってしまうのはもう仕方が無いと諦めて欲しい。