溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2






でも全部、春希のせいなんだから。



「春希が、勝手に私を、眠り姫の主役に
推薦したのよ」



刺々しくそう言うと、ビクッと肩を震わ
せる春希。



「麗のクラスは演劇やんのか?」



そう訊いてきた悠に、「そうよ」と頷く




春希は、仁斗の腕に突っ伏していた顔を
そろりと上げて、チラッと私を見た。



「す、推薦したのは俺だけじゃないもん
……俺だけ怒るなんて、フェアじゃない
よ」

「でも一番強く推薦したのは、あなただ
って佐藤さんに聞いたけど?」

「だって麗ちゃん綺麗だし美人だし……
お姫様役にぴったりだって思ったんだも
ん……」



うう、と唸る春希。



……さすがに責めすぎたかしら。春希も
、よかれと思って推薦してくれたんだろ
うけど。



「……私が喜ぶと思ったの?」