溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2





そんな私の表情に気が付いたのか、きゅ、と眉根を寄せる仁斗。


「……姫、俺が目の前にいること忘れかけてたでしょ」

「あはは……」


忘れてました、とは言えず笑って誤魔化すと、気に食わない、と零す仁斗。


それから、拗ねたような目で雅を見上げた。


「ていうか、今日の登下校担当は俺なんですけど?」


貴重な姫との時間奪われたくないんだけど、と唇を尖らせる仁斗。


なにその仕草、子供みたい……。


そう考えたら少し可笑しくなって、小さく笑った。仁斗は気付かなかったみたいだけど。


「だから頼んでる。今日は麗と帰る」

「それ頼んでるって言わないからね雅サン?」


はー、とため息をつきながらやれやれと首を振る仁斗。


それから仁斗は、やっぱり拗ねたままの顔で雅を睨んだ。


「……狡いよねぇ、俺達が雅に逆らえるわけないって知ってて言ってるんだから。それに、こうと決めた時の雅は頑固だからね……」


そんな仁斗の言葉に、「ほんとにね」と苦笑いする類。


雅に頑固って言葉、なんかあんまり似合わないけど……。


「仁斗」

「あーもう、わかったわかった。今日は雅に譲るって。その代わり、今度一緒に帰るときはデートしようね姫」


ぱちん、と私に向かってウインクしてきた仁斗。


……日常会話の中でウインクなんか使う人、初めて見たわ。