それから、真っ直ぐに私を見つめた。
「……お前の体にしか、興味ない」
な、生々しい……!
言い方が、生々しいのよ……!
「うーん、やっぱ雅強敵だねえ……一瞬で姫のこと真っ赤にさせちゃって」
私の顔をひょいと覗きながら笑う仁斗。
すると、いつの間にか立ち上がっていたらしい雅が、私達の傍に来て。
そっと私の肩を抱き寄せた。
「み、雅……?」
驚いて顔を上げると、ふ、と微笑した雅が耳元まで口を寄せてきて。
「──今日は一緒に帰るぞ、麗」
そんな雅の声が耳朶を掠めた瞬間、ゾクリと胸が震えた。
……やっぱり雅の声は、心臓に悪い。
「ちょっとちょっとー、目の前でイチャつかないでよお二人さん?」
その声にハッとすると、口元を引きつらせながら笑う仁斗の姿。
そ、そうだ、目の前に仁斗が居たんだった……!


