溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2





恐る恐るそう尋ねると、にっこりと無言で微笑む仁斗。


なんで無言なのよ!余計怖いし!!


「……姫は知らなくてい──」

「文化祭前、資料室で麗ちゃんが寝てるのをいい事にキスしたんだよ、仁斗」

「おい!切り札は最後まで取っておくんじゃなかったのかよ!?」


珍しく慌てる仁斗に、面白いからいいじゃん。もう切り札としての効能なくなっちゃったし。とのほほんと笑う類。


……ていうか。


「勝手になんてことしてくれてんのよ……」

「あはは、つい魔が差してね〜……って、それだけ?」

「え?」


きょとんとした仁斗に首を傾げる。


それだけ?って、何が?


「俺、姫にキスたんだよ?」

「今聞いたわよ」

「ほっぺとかじゃなくて、唇にだよ?」

「……うん?」


だから、知ってるよ?と言えば、はぁぁ、と仁斗が脱力した。