溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2





「俺、先生以外に好きな子なんて見つけるつもりない。先生が、先生が居なくなったって……」


俺は先生の事、ずっと好きだ。


「嬉しいけど……ダメ。仁斗の幸せのために、私より大切な子を見つけてね?」

「俺の幸せって……」


じゃあ、俺が先生を思い続けるのは不幸な事なのかよ?

そんなのおかしいだろ……。


「……そしたら、そのピアスを、捨てて」

「……は?」

「そのピアスがあったら、いつまでも私のこと忘れられないでしょ?」

「そんなの──」


忘れるつもりなんて、ねえよ。

なのに。


「それに、前カノがくれたプレゼントがあるなんて、嫌だと思うわよ」


先生は笑って、残酷な事を言う。


「わかった」

「仁斗──」

「けどそれは、もしも俺が他に好きな奴を見つけた場合だから」


そんな日はこないけどな、と言う意味も含めて先生を睨めば、先生は困ったように笑った。