溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2





身長ばっかでかくなって、内面は変わってない。


先生が居なくなるのが、怖くて、怖くて。


「もう、高校生だもんね……。仁斗の高校生姿、見たかった、な……」


ゆるゆると腕を持ち上げて、俺の頭を撫でながら、泣いてるような笑ってるような、曖昧な笑みを浮かべる先生。


「見たかったなって何だよ……見ろよ……俺、制服着て一番に先生に会いに来るから、だから……っ、」


わかってた。

先生も、俺も、もうわかってた。


先生がきっと、もう一月も持たないこと。


「ね、仁斗……」

「ん?何、先生……」

「仁斗は、根は真面目だし、気も利くし……」

「何いきなり。どうしたんだよ」


照れるだろ、と小さく笑う。

だけど。


「……きっと女の子も、放っておかない。仁斗なら、自分に相応しい女の子を見つけ──」

「やめろよ!」


怒鳴って、その先を言わせなかった。


聞きたくない。聞きたくない。


未来の話なんて。

先生の居ない、未来の話なんて──。