溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2





「先生、ピアスかして」

「もう付けるの?」

「待ってらんないし」


俺と先生の耳につけられたピアスは、誓いの証。


一生先生だけを愛し抜くって決めた俺の、呪縛。


それは確かに呪いとも言えた。


それ程俺は盲目的に、狂信的に先生を愛してた。


やがて先生は、みるみる衰弱していき。三月頃になるともう、ベッドから起き上がるのも一苦労な様子だった。


調子の悪い時は呼吸器までつけていて、先生の白く細い腕から伸びたいくつかのチューブが痛々しくて。


目を逸らしたかったけど、だけど。


先生はいつも真っ直ぐに俺を見てくれていたから、俺も先生を真っ直ぐに受け止めた。


「……仁斗、大きくなったね」

「そんなことねえよ……」