病室でそう言って先生が渡してきたのは、小さな藍色のストーンが埋め込まれたピアス。
「ピアス?」
「その色、なんか仁斗に似合うなって思って買っちゃったの」
「でも俺、ピアスの穴開いてねえし……てかなんで片方だけ?」
すると、もう片方はここ、と先生は髪を耳にかけた。
顕になった耳朶には、藍色のピアス。
「お揃いなの。ピアスはもし穴開けた時に付けてくれればいいよ」
ふふ、と笑う先生に胸が熱くなる。
こんなことされたら、余計あんたから離れることが出来ないだろ、先生。
「……先生が、開けてよ」
「──本当にいいの?」
先生の指先が耳朶に触れるたび、ゾクリと背筋が震える。


