溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2




おどけたように言う先生に、ふざけるなと喉元まででかかった怒声を飲み込んだ。


なんだよそれ、なんなんだよ。

最後とか、長くないとか、意味わかんねえ。


「……病気、いつわかったんだよ」

「……五月の終わりくらい、かなあ」


五月の終わり?

俺達が別れるちょっと前?


まさか、まさかと最悪の考えが逡巡する。


「まさか別れるなんて言ったの、そのせいだとか言わねえよな……?」


いっそのこと、違うよ、って。そんなわけ無いよって全否定でもしてくれればよかったのに。


先生は柔らかく微笑むだけで。


「……俺の為だなんて言うつもりかよ……」


馬鹿だ。

そんなの俺の為になんかなる訳ないのに、ほんと馬鹿だ。


──いや、馬鹿なのはどっちだ。