溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2





──嘘だろ?


きっとこれは何かの間違いだ。同姓同名の別人だってことも有り得るだろうし。


それに、ここまで来たけど、この先どうするつもりだよ。


もしこれが、本当に先生本人だとして、今更のこのこ、何を話せばいいっていうんだよ。


でも、だけど。


ドアノブに辛うじて引っ掛けていた指に力を入れ、そのまま横に引く。


きっとここで逃げたら、後悔するから。


「仁斗……?」


無機質な白いドアの向こうには同じ白い部屋。


白い世界に閉じ込められていたのは、──先生本人だった。