まるで自分を否定されたみたいだった。 わたしは彼の絵が大好きだから。 彼が放課後のあの場所で描き出す、 繊細な羽が、 優美な花弁が、 オペラグラスで覗いた世界が、 わたしはとても好きだった。 それなのに、絵が嫌い、なんて――