はたから見たら霊の成仏を祈っている祈祷師にも見えたかもしれない。 わたしはとにかく必死だった。 アキちゃんが言っていたように、たかが補習のデッサンだ。 それのなのに、 わたしはどうしても彼にモデルをやってほしかった。 やがて、薄い唇からふうと溜息が零れる。