。☆*・゚・
 

芝生が青々とした中庭には夏を予感させる強い日差しが注いでいる。


ささやかな木陰になっている木製のベンチに、

まるで景色に溶け込むオブジェみたいに、

彼はひっそりと佇んでいた。



「はい、うじ君」
 


わたしがオレンジソーダの缶を差し出すと、

彼は「うわあ!」と言って後ろにひっくり返った。