今日も興奮冷めやらない。 「おっほー、今日もいるいるぅ」 オペラグラスを覗きこんでいると、傍らでアキちゃんがイーゼルを組み立てながら冷たい声を漏らす。 「海水浴場で水着ギャルを堪能するがごときオッサンのセリフだわね」 「……その発想こそオッサンくさいよ。とても乙女とは思えない」 そう言い返すと、アキちゃんは切れ長の目をぐわっと見開いた。 「そんなバカな!」 「そんなばなな!!」 「……」