。☆*・゚・ 「おい、志摩、なんだこのタコは」 「タコ? イカじゃないの?」 「タコでもイカでもなぁい!」 後ろから覗き込んでくる信号機とアキちゃんを一喝し、わたしは正面のモデルに目を凝らす。 「いったいどんなふうに描かれてんだ……」 正面で長机に右手を置いているうじ君が不安げに呟いた。 放課後のアトリエで、わたしは目下、デッサンに取り組み中だ。