「あたしだって本当は友達の恋を応援したいわよ。でもね、志摩。今のあんたはイヤと言えないうじ君に付け込んで自分を押し付けてるだけだわ」 そう言うと、アキちゃんは急に優しげな表情を見せた。 「もう諦めて、本来の道に戻りなさいよ」 うじ君のことにまで口を出してデッサンを進めさせたがることに違和感を覚え、 わたしは彼女の浅黒い顔を見上げた。 「ねえ補習リーダー、リーダー業務を遂行するとどんなご褒美があるのかね」 問いかけた瞬間、アキちゃんは見るからにうろたえる。