【桜彩side】
久しぶりに帰るあたしのマンション。
凛のとこに転がり込んでたけど、約束通り家に帰ってみるね。
ママに聞きたいこともあるし……。
「た、ただいま………」
恐る恐るドアを開けると、走ってママが近付いて来る。
「桜彩!もう……心配させないでよ……。ケータイも出てくれないし……とにかく!心配したのよっ!」
「ごめん……ごめんなさい。ママ……」
「ママこそ……話を聞いてあげなくてごめん」
ぎゅっとあたしを抱きしめてくれる。
何年振りだろう……
抱きしめてくれるのって。
片付いたリビングであたしはママと向かい合わせで座った。
聞きたいこと……それは……
「ねぇ、ママ。凛のこと……認めてくれてる?」
凛もすごく気にしてたし、あたしも気になってたこと。
「もちろんよ。彼のことは、俳優としても人間としても認めてるわ」
「じ、じゃあ……どうして、あたしと凛の関係を否定したの?」
ママは言いにくそうに下を向く。
あたしはママの本音が聞きたいの……
包み隠さず教えてほしい。

