だったら俺も努力しよう。
桜彩に相応しい男になって社長に認めてもらう。
俺が桜彩に一途だってこと社長に証明できるように頑張るだけ。
「いーねー……ほんっと。凛が羨ましいよ」
「理音は……小春に会ってねぇの?」
「ずっと。1ヶ月は会ってないんじゃない?モデル忙しいみたい」
「会う約束付ければいいじゃん」
「無理無理!だって、小春の連絡先知らないんだぜ?」
あ………
確かに俺も同じ事務所で仲も悪くないのに、小春の連絡先知らない。
もしかして、もう先客がいるとか?
理音に言うのはやめとこ………。
「はぁ~………もう小春は諦めて他の女の子にしよっかな。あ!桜彩ちゃんの友達の杏花梨ちゃんとか!」
「そんなことしたら桜彩が怒る。中途半端とか嫌いなヤツだから」
「そっかー」
俺はまだ幸せなのかもしれないな。
だって好きな桜彩が、どんな形であれど側にいるし。
つーか、まず認めてもらえるように仕事頑張んなきゃじゃん。

