お騒がせboyがウチに転がり込んで来た




「おっはよ~♪凛たん」

「おー……理音か」

「うわ~。テンションひっく!」


ドラマの撮影現場にド派手な私服で登場するのは理音。


俺はもう衣装の制服に着替えてスマホとにらめっこ。


そろそろ制服着る役も飽きてきた……。



「凛?何かあったの?」

「ガッツリ何かあった」

「ちなみに………?」

「社長の娘が家出して来て、俺んちに転がり込んで来た」

「うっそ!マジ!?いいね~♪彼女と同棲♪」


でも、この状況の同棲は喜べるもんじゃない………。


むしろ悩みどころ。


まず、交際を反対されてるってことは俺が社長に認めてもらわないとダメ……。


「なぁ理音。どうしたらいい?俺って社長の娘のこと好きになっちゃダメなの?」

「そんなことねぇよ。頑張ればいんだって」

「頑張る?」

「単純じゃん。俺なら認めてもらうように、日々の仕事と素行を努力して頑張る。そんだけ!」


理音は100回に1回ペースで良いこと言う。