前はすごく嫌だったのに、今はすごく居心地いい凛の隣。
また同棲生活のスタート。
ママには関係ない………
ずっと凛といられるならいいもん。
「……桜彩?大丈夫?」
「う、うん!大丈夫」
「家出て来たこと……若干罪悪感あるんだろ?優しいから考えちゃうもんな」
「そんなこと……ないし…」
凛はあたしの心の中まで読んじゃう。
ママの言い分もあったかもしれないのに、自分の感情に全部任せちゃった……。
「そうだ!桜彩ってゲームとかする?」
「まぁ……そこそこ」
「じゃあゲームしよ!もし俺が勝ったら一緒に風呂入ろ♪」
「はっ、は、入るかバカ!!」
あたしの手を引っ張ってテレビの前に座らせる。
凛はあたしの気を紛らわしてくれるんだ。
あたしも……もう少し大人になって頭冷やさないとダメだね。
でも、まだ凛の側にいたい。

