3階生物室。
女の子二人が楽しそうに話して笑ってる。
「桜彩!!来ちゃった~!」
「うわわ!りっ、凛!?」
俺より頭一つ小さい桜彩を後ろから、ぎゅーっと抱きしめれば照れくさそうに笑う。
ほんとにかわいいんだから~!
「きゃー!ほ、ほ、ほんとに凛くんと理音くん!?ヤバイ!」
「えへへ~♪初めましてっ!俳優の千川理音でーす。名前なんて言うのー?」
「立川杏花梨!きゃー!!カッコイイ……どうしよう……」
「泣かないでよっ!杏花梨ちゃん」
「ぎゃー!!!なっ、ななな名前呼ばれたぁー!」
桜彩の友達の杏花梨ちゃんは理音と話して、大絶叫。
ん~………俺らに会うってそんなに嬉しいことなのか?
よく分かんないけど……。
「ねぇ、桜彩」
「ん?」
「俺に会えたら嬉しい?内心、杏花梨ちゃんくらい喜んでたりする?」
「あそこまでじゃないかなっ」
「う``っ!ショック!」
かわいい顔して大ダメージなことをポロっと言う。

