お騒がせboyがウチに転がり込んで来た




ソファーの上で隣同士。


恥ずかしくなってあたしは凛に背中を向けた。


でも、そんなあたしの背中に凛もピタッと背中を合わせる。


顔はお互い見えてないのに、背中がくっついてるだけでドキドキ………。


「俺らって美男美女だから、子供絶対かわいいだろうなっ」

「ナルシスト!変態!凛と結婚するなんて一言も言ってないじゃん」

「いずれかはするの!亭主関白希望!」

「断じて反対します」


背中越しに凛がケラケラ笑ってる。


全く分からない数年後の話にあたしがいて……


少し嬉しかった。


あたしも凛に見合う女性になれてたらいいな……。


「あと……さっきの冗談だから。追い詰めて焦んなよ?」

「え?」

「確かにさ…下心ないって言ったら嘘になるけど、桜彩のペースに合わせるし。……初めてなんだろ?」

「うん……凛が全部あたしの初めて」


そう言うと、あたしの背中にぎゅっと抱きついてきた。


「それ、すっげー嬉しいー♪」


あたしも優しい凛がすごく嬉しい。