お騒がせboyがウチに転がり込んで来た




画面や紙面じゃイケメンなアイドル的存在かもしれないけど、やっぱり普通の男子高校生。


当たり前なんだけどさ。


きっとファンの子が、こんな素顔を見たらびっくりするんだろうね。


「芸能人の頭叩くとか…俺の扱いひどすぎ!もっと優しくするべき!」

「アンタが変なこと言うからでしょ!や、やめてよねっ…!」

「変なことじゃねぇしー!いつかは、二人でね?」

「も、もうほんとにやめて…やめて下さい…」


ニヤッと笑う凛とは逆に、あたしは赤くなる顔を手で隠す。


確かにいつかは……と思うけどまだ早すぎ!


考えただけで恥ずかしくて死にそう……。


「あ……今ちょっと想像した?いいよ~想像して♪」

「しっ、してない!凛とベッドになんか行かないもん!」

「安心して。俺がちゃーんと1から全部教えてあげるから。主導権は俺ってこと♪」

「全然面白くない冗談やめてくれない!?」


よくまぁ、恥ずかしげもなく言えるね………。


あたしが気にしすぎ?


杏花梨に聞くって言っても恥ずかしくて聞けるわけないし………。


凛はきっと慣れてるから恥ずかしくてないのかな……。