隣で大人しくチャーハンを食べる桜彩の肩に寄りかかってみる。
俺の好きって気持ちね。
「ひゃっ!?なっ、なにぃ!?」
「ただ、桜彩が作ってくれたご飯はおいしいなーって思って」
「そ、それだけ……?違うでしょ!?」
「まだ続きある」
俺はそのまま桜彩に体重を乗せてぎゅっとくっつく。
俺が今から桜彩に伝えることは本気だから。
好きで好きでしょうがない。
「俺といたらツライことが多いかもしれない。でも、その笑顔を一番近くで見てたい」
「……えっ…へ?」
「好きだよ。本気でほしいと思ったのお前が初めて」
さすがに話してる自分が恥ずかしくて、桜彩を直視できねぇ……。
たった数秒が何時間にも感じる感覚。
「……あたしも…いい」
「ん?」
「り、凛くんならいい!もう……切ない気持ちの責任取ってよね!」
「もちろん」
すいません……社長。
俺、初めて約束破った。
クビ覚悟で桜彩がほしいから……。
許して。