だから、俺はあゆみと寝室まで来た。
服で散らかり放題の派手なベッドの上。
そこには身体だけで心は一切ない。
あゆみはどうか分かんねぇけど、少なくとも俺はそう。
「ねぇ~……凛…別れたくなーいー…うっ、ふぇっ」
「……嘘泣きやめろ。好きなヤツとシてないから、さらに冷める」
「バレた~……じゃあさぁ……その好きな子とだったらよかったね?」
小バカにした感じで笑うコイツが腹立つ。
桜彩には、そうゆう考えすら浮かばない。
ただ………笑顔を見れればそれで満足。
なのにあゆみは気持ちじゃなくて身体優先……
腹立つな……。
「痛っ……いつもより荒いよ?どうしたの~?」
「腹立っただけ」
「だからってあゆみに八つ当たり?」
「原因お前だから」
そう言って睨み付ければ、罰が悪そうに顔を逸らす。

