高校とか少し興味あるな……。
今度、社長に相談してみよっかなー……。
桜彩のウチに転がり込めるのは、もう1ヶ月切った。
だからこそやれることはやっとかないと。
そんな時、よみがえる社長の言葉………
『桜彩はダメ』
そんなの知ってるっつーの……。
「凛くん。今日、晩ごはんはウチで食べるの?食べるなら作るけど」
「いや……これから用事あるからいいわ。ごめんな?」
「食費浮くからありがたいだけよ~。…行ってらっしゃい」
一瞬、悲しそうな目付きで俺を見た。
そんな目されたら期待すんだけど……。
無駄な期待したら虚しくなるだけだから、やめてほしい。
そんな俺は桜彩に冷たく言ってしまう。
「今から、彼女んとこ行くから。たまに会って来る!」
「……そ、そっか……。いいなぁ~カレカノ♪」
俺は桜彩の笑顔じゃなくて、作り笑顔しか引き出してやれない。
足早にマンションを出た。

