とりあえず釘刺しとけば、これ以上余計なことに巻き込まれない……はず。
「ただ、桜彩と話したかっただけだって」
「……ほんとに?」
「疑り深い性格だなぁ~ほんっと!不慣れなとこもかわいいよ」
「かっ、かわいくない!からかわないで」
そんなあたしの横顔を見てクツクツと笑う。
漬け込むタイプの男………大嫌い!!
それから、話されたことって言っても今まで何人と付き合ってたか……
どんな男が好きかとか。
話してても男関係の話ばっかり……。
つまんな!!
「……あたし、そろそろ帰る。用事あるので」
「これからホテル行こうよ?俺と」
「ヤダ。ふざけないでほしいわ」
「待てよ~桜彩!ほら、送ってくくらい……いいだろ?」
こんな真っ昼間に送ってもらってもなんも嬉しくないし。
むしろ家分かられて迷惑。

