あたしはリビングに立ち尽くしたまま、周りを見渡した。


やっぱりキレイなマンションだな~………。


「凛~ここすごくいいね」

「だろ?明日から、ここが俺と桜彩の同棲場所だからなっ!」



はい?


今なんと?


あたしの頭の中の整理がつかないのですが………。


「ここで二人の新生活を始める!」

「へっ………あ、明日から!?急じゃない!」

「あ、家具とかはこれから徐々に集めてこ!明日にでも家具買いに行って~」

「そ、そうだね……」


楽しそうに話す凛の顔からして、言ってることは冗談じゃない。


本気だ!


でも、凛とならいいかなって思っちゃう。



そんな凛はいきなり真面目な顔になって、あたしの目の前に立った。


整った顔にあたしの心はドキドキする……。



「今からちょっと真面目なこと話すね。聞いてくれる?」

「うん。聞くよ」


そう言うと凛はあたしの左手をぎゅっと優しく握った。


頬が熱くなるよ………。