二人で桜彩のピンクの布団の中に寄り添って寝た。
その時に俺の腕に頭を乗せて、ぎゅっとしがみついてくる。
この仕草が、かわいすぎて寝不足になるわ!
「りーんー……構って」
「明日も学校だろ?早く寝ないとダメじゃんか」
「終業式で終わりだもん。あ……明日で学校行くの最後だ……」
「卒業式まで行かないんだよな。早いなぁ~」
出会ったばっかの時は高1の夏あたりだっけ。
かなり仲悪かったあの頃が今じゃおかしくて懐かしい!
「なんで笑ってるの?」
「いやー会ったばっかの時は、こんなに幸せになれると思ってなくてさ!」
「あたしね……最初は凛が大嫌いだった」
「うん……」
俺も少しだけ桜彩に苦手意識持ったよ。
「でも気付いたら必要不可欠な存在になっててね……。あ!今は大好きだよ」
「それはどうも!寝起き悪くなるから早く寝て!」
「ひどいなぁー……。ねぇ、凛。好き」
「俺も……」
背中を優しく叩けばすぐに聞こえる規則正しい寝息。
眠った隙だらけの桜彩にそっとキスを落とした。
「ほんとに大好き」