あぁ……失敗した……。
思ったよりも甘かった………。
「ちょっと~!そのチョコ小春ちゃんのフランスのお土産なんだよ!?」
「小春フランス行ってたんだ?……うっ……口の中甘すぎるっ…」
「ひどいー!あたしのチョコ返せ~!」
「んじゃ、チョコ食べる?」
怒ってる桜彩の唇に甘ったるいキス。
ほら大人しくなった。
「ちょっ……キ、キスしたからって許さないからね…!」
「これでチョコの味分かっただろ?いいじゃん!」
「よくない!今日は凛の晩ごはん作らないもん」
「うっそ!?」
チョコレート一つで拗ねる桜彩は、どこか幼くてかわいい。
頭を撫でて抱きしめてあげると、拗ねてるくせに素直に俺の腕に入る。
「ごめんね?」
「うぅ~……今度チョコ買ってね…。そしたら許す」
「もちろん。好きなだけ買ってやる」
「今日は凛の好きな晩ごはんにしてあげるっ♪」
ご機嫌上昇!!
離れてた分、桜彩がかわいくて好きでしょうがないや。
俺って桜彩に甘いのか!?

