杏花梨と違ってあたしは同い年の凛と付き合ってるから、言いたいことも言える。
歳が同じせいか価値観も似てるし。
あたしは杏花梨のことを考えながら、家に帰ると玄関で凛が出迎えてくれる。
「おっかえり~♪」
「ただいま……って、どしたの?」
随分、元気良さそうってゆうか楽しそうな顔してるから。
「なんと俺、教習所行って来ましたー!」
「教習所って車?免許取るの!?」
「もう18にもなったし~……桜彩を助手席に乗せてデートしたいなぁと思って」
「へぇ~……凛が車ねっ」
凛が車に乗ってる姿なんて、想像しなくてもカッコイイの分かるよ。
凛の隣に乗ってドライブとか最高じゃん♪
つい顔がニヤけてしまう。
「もうちょい待ってろよー?」
「うん!」
凛の隣が似合う女の子になりたいな~……。
そう思いながら、あたしは凛に擦り寄った。

